2008.08.11
岩室での講演会
森 紘一

8月7日(木)晴れ
 ひさしぶりの上越新幹線は、お盆前とはいえ家族連れも多く満席だった。燕三条駅で待ち合わせた小宮さんに岩室温泉の会場まで乗せていただいた。           

“新潟県私立中高等学校事務研修会”と掲げられた会場には、演題「夢に生きる」コスモ夢舞台つくり 講師 彫刻家 佐藤賢太郎様 と、立て看板が掛けられていた。賢太郎さんと藤野さんは、すでに着席していた。

午後1時半、30名を超える出席者を前に賢太郎さんの講演がはじまった。生い立ちから喜多方高校、ラグビーに明け暮れた大学生活。なぜ石の彫刻に惹かれたのか。教員生活を経て彫刻家への変身を淡々と語る口調は滑らかだった。

コスモ夢舞台とは何なのか。後半はさらに、パワーポイントを駆使して建物群をスクリーンに映し出し、これまでの実績とこれからの課題について、仲間と歩むその喜びと使命について熱弁が続いた。正味1時間半の講演だった。               

実は研修会終了後、出席された数名の方から直接、感想をお聞きする機会があった。
「話が抽象論ではなく、具体的で面白かった」。「佐藤先生は、とても魅力的な人ですね。同県人として嬉しい」。「ぜひ、コスモ夢舞台に行ってみたい」。「素人でも、コンサートに参加させてもらえますか?」。
   会の設営にご尽力いただいた小宮さんも、この反響ぶりにはほっとされたようだ。

講演会が終わった直後、「クルマで10分ぐらいのところに、北條さんのアトリエがあるので、これから一緒に行こう」と賢太郎さんに声をかけられた。昨年秋、古木さんつながりでご紹介されたセンツァ フロンティエーレの北條さんが、なんと会場まで迎えにみえていた。わたしも藤野さんのクルマで後を追うことにした。

別荘風の白いアトリエは、木立に囲まれた坂道の途中にあった。制作中の作品に囲まれた工房横の居間で、冷たい飲み物をいただきながら、北條さんの創作意欲や佐藤賢太郎とコスモ夢舞台に寄せる関心具合をお聞きすることができた。今年の「第5回里山アート展」は、プロ作家の出品点数がふえることや地元の小学校生徒が参加することなど話題が多い。

コスモ夢舞台にとって、里山アート展が大きな柱として定着する節目の年になりそうだ。その意味でも、県内在住のアーティストの積極参加は何よりもありがたい支援である。

北條さんのアトリエで過ごしたのは1時間ほどだった。今回の講演会には、想定外の空間でくつろぎを味わうという第二章が用意されていた。(終)