2019.3.18
ある人物の役割
佐藤賢太郎

 ホームページ掲載は久しぶりです。カセンと私のことを心配してくださった方が我が家に2日間来られました。日曜日は彼を温泉に連れて、翻訳機を通して彼の気持ちを聞いたようだ。そして温泉から帰り、彼は謝った。私は気持ちがおさまらず、許す気になれなかった。まるで子供の様な態度である。
 ある方の通訳によれば、「何故日本に来たか。それは私が好きであるからそれに尽きる。そうでしょ。ここに居たいと言っている」とその人物は言うのである。しかしさまざまなことがあり、「言語も通じないので話せばきっとわかると」一役果たそうとしている。私は勝手にしなさい。むしろ無事にカナダに帰ってほしいと思うくらいであった。カセンが私に示した「自分の言動に注意しなさい」と言う気持ちがあった。
 私はカセンに仕事を頼むことは信頼関係があるから、信頼していないなら仕事を与えない。与えたくない。家内は私に「気持ちを切り変えなさい」と言う。カセンに対する気持ちは以前とはすっかり私は変わったが、しかし少し受け入れることになった。彼の生まれた環境に大きく作用していることが分かった。
 彼はその後の態度は軽薄な態度を取らなくなったが、私は以前様に全面的な信頼をもっていない。一豹変するかわからないと思うからだ。以前入管の許可は通っていない。しかし日本に1年間滞在できるが、彼の選択に任せる。ここに居たいなら、私の生活合わせる事である。全てに無駄はないが、苦痛なだけである。自由がないと言うなら帰国することだ。