2017.10.21
戦争を学ぶ
佐藤賢太郎 

このところ選挙が近くなり、自分の方が優位と名前を連呼する。また、自分勝手な人間は昔よりはるかに多くなり、高速道路で死者も出ています。一方、一国の党首が核ミサイルをバックに物騒な言葉のやり取りもありました。

なぜ異常者がこう出現するのでしょう。社会が悪い、政府が悪いと言うのはしかし、短絡的ではないでしょうか。人間にとって、戦争はない方がいいに決まっている。しかし人間の歴史は戦争です。人間には欲望が根底にあると思います。欲望が人間にとって悪いのでしょうか。

人間は幸福を求める。幸福を求めるゆえに争い、不幸になる。それが人間の歴史だったと学びました。小さなことは夫婦の争いから、大きなことは国と国の戦争です。 

お釈迦様は出家して欲望を否定しましたが、人間の自然な欲望は肯定する、と私は学んでいます。その考えに躊躇なく賛同します。

私はよりよく、あくなき欲望を満たそうと、里山アート展も14回開催しています。ただし里山アート展は個人の欲望のために他者を不幸にするようなことはしていません。

新しい風が吹いているのでしょうか。里山アート展によって田んぼも水辺もきれいになりました。休耕田となっている田んぼと比べると一目瞭然です。

今、社会で報道されるのは「自己中心的な欲望」の事件やトラブルがあまりにも多いと思います。戦争を行う者は、自分たちと違う原理をもつ人々の幸せと対決し認めようとはしない。 

なぜこのようなことを書くかというと、私も、いつまで生きるか解りませんが、先がそんなに長くはないと感じるからです。

自然の中でくらし、理想を描いて「我も人もの仕合わせ」を目指しています。そしてできれば、仲間とベースを作った、この「希望」を受け継ぐ若者にバトンタッチできたらと願っています。