2010.07.21
718日の豊実
森 紘一

 三連休のなか日は、抜けるような青空にぐんぐん気温が上昇し、全国的に梅雨明けが告げられるという真夏日となった。JR磐越西線の豊実駅前「和彩館」は60人以上の人いきれでヒートアップしていた。

 午前11時30分、コスモ夢舞台がNPO法人となった記念式典は、粛々と進められていった。地元集落の方が20名を超すなかで、阿賀町町長の祝辞をはじめ奥阿賀ネットワーク事務局長からエールをいただき、理事長挨拶に立った佐藤賢太郎さんも、スライド映写で14年間を振り返りながら感慨深げな面持ちだった。

 地元区長の乾杯のあと、博進堂社長、NPO社会支援センター理事長、阿賀町観光協会会長、下越酒造社長、地元代表の挨拶が続いた。円卓とテーブル席のあちらこちらで、笑顔と歓声が交差して和やかな昼下がりの懇親はいつ果てるとも知れなかった。ご挨拶の中で、NPO法人となったコスモ夢舞台に2名の方が入会を表明されると、会場はそのたびに沸き上がった。

 地元の若い衆の会からは、今、人気の薩摩の芋焼酎「しま美人」とともに代表者2名の参加があった。彼らの明るい笑顔は頼もしい限りである。これからもさらに連携を深めて、いい汗を流しながら旨酒を酌み交わしていきたいものである。

 懇親会のクライマックスは、参加者全員による“ふるさと”の合唱だった。「豊実はわたしたちのふるさとになりました」という司会者のアナウンスも見事なタイミングだった。  

椅子に乗って手を振るのは、NPO法人コスモ夢舞台 副理事長で和彩館店主の佐藤マキ子さん。ギリシャツアーのお礼の会や5月の歌声喫茶で実証済み(?)の堂々たる指揮ぶりだった。

 ところで、昨夜は雷雨のあと曇り空で、ひょっとすると会えるかもしれないとアート展会場の田んぼまで来ると、闇夜の中からひとつ、ふたつと小さな黄色いひかりに出会うことができたのです。歓迎を受けた蛍の舞は、まるで前夜祭のようで格別の味わいでした。

   さらに18日の夜、後片付けも終わって桃源の湯で汗を流し夜空を仰ぐと、満天の星が待ち受けていたのです。数の多さと輝きの強さには圧倒されました。この星空もまた、忘れがたいふるさとの思い出となりました。