2007.03.02
飯野 直樹

たぶん不思議な力

  この程新潟で、中学二年生以来なんと二十七年ぶりに、朝起き会を家族で学ばせていただきました。
  それは夕食の時に、杉の灰パックで黒く塗った顔の先生から突然のお誘いでした。中学以来の朝起き会ですが、私の中にはその頃の状況は鮮明に覚えていますが、家内には未知の世界である事に加え、早起きは苦手な様で少し逃げ腰でした。実は私も、次の日の帰りの事を考えると少し不安である反面、何でも体験して帰りたい心境と、面白そうだなと思っていました。

  以前先生が蓮田にコンパネを運ぶ車の中で、朝起き会を学び始めた頃の話の中で、学び始めて行くうちに、奥さんが先生に対する接し方が、少しずつ変化して行かれた事をお聞きしました。その事が頭にずっと遭っていて羨ましいく思い、いつか家内と朝起き会に行ってみたいと願っていました。
  そんな事もあって、家内と娘を横目で伺いながら、ついに実現できると思い了承しました。その夜は、先生と娘がそれぞれ床に就いた後に、マキ子さんと家内と三人で、マキ子さんお勧めのサントリーウィスキー(だるま)を飲みながら語り合い、改めて先生に付いて行くマキ子さんの心の温かさを感じながら、時が経つのを忘れていて、気付くと0時を回っていました。調子に乗って少し飲みすぎてしまった私は、三時半の起床は出来ないかもしれないと思いながら、携帯電話のアラームを3:30にセットして布団に入りました。
  ハッ!と目が覚めて携帯電話の時刻を見ると3:36でした、慌てて家族を起こしてから着替え、出発時間には間に合いました。今思うとアラームは完全に鳴り止み6分も経過しているが、なぜか目が覚めた事に、誰かが起こしてくれた様な不思議さを感じました。


  もっと不思議さを感じた事は、豊実から埼玉へ向う帰り道で、寝不足の私は今までの経験上かなり激しい睡魔に襲われる事を覚悟して、高速道路西会津ICを16時過ぎに入りました。日曜日の夕方であるが車の流れはすこぶる順調、途中サービスエリアで夕食を取る、ここまでまったく睡魔なし。なんと浦和ICまでの四時間ちょっと、一回も渋滞なし、少しも眠気が襲って来ませんでした。自分では、なぜかとっても不思議で何かに守られていた様な気持ちに勝手になりました。