2006.12.24
御沓 一敏
とんだ米騒動

コスモ夢舞台米を豊実で食べ比べたときは、客観的に見て、確かに魚沼産を超える美味しさだと感じたし、幻米に終わらせないためには、ある程度の量を確保しなければといった心配までしてきた。
ところが、埼玉に持ってきて食べて見ると、家族の誰もが反応しない。おかしいと思って自分も口へ入れてみたが、間違いではないかと思うくらい普通の米と差がない。
これでは、コスモ夢舞台米作り指導員のFさんに何とも報告の仕様がないし、自分も苦労して係わってきたことが水泡に帰してしまう。それは余りにもむなしいし、悲しいことである。

そこで、原因探しがはじまった。結局、電気釜が悪いのではないかという結論に達し、この際、買い換えることにした。
今も昔も、電気釜の原理は変わらないと思うのだが、コンピュータの進化とともに、各社各様、いくつもの付加機能が付いていて、どれを選べば良いのか迷ってしまう。結局、インターネット上で巷の人気ランキングを頼りに、Z社のものに決定した。

いよいよ電気釜の新品が届いた。 結果が待ち遠しい半面、これでも味が変わらなかったらどうしようという不安も募る。先ず、「もちもち」というモードで炊いてみる。当然のことながら、古い釜よりは良いが、豊実で食べたあの美味しさが出ない。

愚妻の方は、コスモ夢舞台米の味云々について、私ほど深刻ではない。いつしか、電気釜の新しい置き場所を何処にするか、これまた、古くなったコーヒーメーカーやトースターといったものの買い替えを考えている様子である。
ついに、新しい電気釜を置くためにキッチン戸棚を購入することになった。結局、他のものも収まりが付かなくなり、新規購入のものやコンセントの付け換え、家具の移動といった私の仕事も大幅に増えた。

やっと、落ち着いたところで今度は「しゃっきり」モードで炊いてみる。さらに、美味しくはなったが、まだ少し豊実での味には及ばないような気がする。
残るは、水の問題であるが、美味しい米を食べるためには、ここまで拘らなければ答えが得られないのだろうか?
原因究明がとんでもない方向へ行ってしまった我が家であるが、コスモ夢舞台米をお求めいただいた皆さんの感想も参考までにお聴きしたいものである。