2009.03.15
豊実トゥデイ
森紘一

 賢太郎さんのお母さんとハンスさんが手をつないでいるツーショットは秀逸である。賢太郎さんと我われの描く「コスモ夢舞台」が、すでに豊実では実現している様子が窺える。

 「日本に向けられたヨーロッパ人の眼」シリーズを読みながら、いろいろなことを考えさせられた。素直な笑顔や素朴なボディーランゲージが、人種や国境を越えて有効な共通言語であることも、あらためて知らされた。

 生まれ故郷に戻って3年の歳月は賢太郎さんの生活にも大きな変化をもたらせたようだが、今回の「ジャパントゥデイ」の受け入れはコスモ夢舞台への相乗効果と合わせて、地域社会と人々にかなり強いインパクトを与えたようだ。

 地元の旅館や企業(しかも8社)がコスモ夢舞台の活動に賛同を寄せてくださった、と賢太郎さんからお聞きした。ありがたいことである。これにより、「コスモ夢舞台2009」のさまざまなイベントに弾みがつくことは間違いない。

 「ひざの痛みを通して」コスモ夢舞台に思いを馳せる御沓さんではないが、わたし自身も背のびと駆け足の時代をすぎて、中腰とすり足がすっかり身についてしまった。最近は、相手の手元や自分の足もとがよく見えることがふえてきたから不思議だ。おそらくは、賢太郎さんも同じような感慨をお持ちではないかと拝察する。

 ナチュラルなスローライフは、縄文人以来の我われの基本形のようでもある。これからは、お互いのペースを確認し合いながら「コスモ夢舞台」の充実を楽しんでいきたいものである。

今年は、どこよりも早く豊実から春がほころびそうである。
   豊実のニューフェイス、子犬のチロに会えるのも新しい楽しみの一つである。