2013.03.18
私の選択
(日本ウェラー・ザン・ウェル学会シンポジウム出演)
佐藤賢太郎 

私は彫刻家になって以来、60歳半ばまで数多くの彫刻作品を作ってきた。そしてその生き方についても話をしてきました。 

しかし、私がこの日本ウェラー・ザン・ウェル学会シンポジウム出演のお知らせは、今までの作品や言葉には表現できない静かな感動があります。

なぜなら、それは一日一日自分の命を意識して生きた足跡だからです。そして、このシンポジウムは既成の常識を見直し、何が真実なのかを考える機会でもあります。 

現代人なら誰でもなりうるガン。しかもガンを治すには、ほとんどの方が3大療法しかないと信じ、もしくは知らないようです。日本人は年間約35万人が残念ながらガンでお亡くなりになっています。それは3人に一人と言われるほど多いガン患者がいるのです。誰がガンになってもおかしくない現状です。

 ガンは生活習慣病。私は手術・抗がん剤・放射線なしで、心と食事と生活スタイルを変える実践によって、2年で完治しました。生きるか死ぬかの選択です。その間、緊張した一日一日を過ごしてきました。もちろん命のあることに、今も良い意味での緊張感をもっています。 

人は物心ついてから、いつも決断と選択をしています。何を優先に選択するのでしょうか。その選択と決断によって歩む道は違ってきます。選択はその人のそれまでの生き方によってなされます。選択は命に関わることもあります、ガンはその最たるものでしょう。

 まさかガン発見からわずか2年余、私がこのようなシンポジウムの舞台に立つとは予想すらしなかった。人生はドラマである。それもよりよく生きるために用意された道であった。

今回のシンポジウム参加は、彫刻作品や文章のように見えるものではない、生き方の形であります。

 このシンポジウムに命をかけて必死な思いで参加する方も多いと思いますが、その人たちともお会いできることで、人の繋がりの輪が広がると私は確信しています。ガンになったおかげさまです。