2009.02.27
日本に向けられたヨーロッパ人の眼10
佐藤賢太郎

アンドリューさんが佐渡、長岡、新発田を回って、再度和彩館に来られることになった。私は車で2時49分津川駅に迎えに行った。ホームから手を振ると遠くからでもすぐわかったようだ。そして、佐渡からのお土産を奥さんにと持参されていた。                

前回やり残した撮影のため、赤湯へ向かった。早速赤湯に入り撮影となった。若い青年と2人のおじさん、私の入浴風景が撮影されたが、皆さん協力的であった。アンドリューさんは、雪の降る外から裸になって撮影していた。私は若者たちと話がはずんで、こうした外国人との出会いがあるのも人生の選択があってのことと話し、後で私のホームページを見てくださいと言った。20歳の彼らに関心を持っていただけたことは嬉しいことであった。

さて、また急いでお茶会の豊実に戻った。道中英語で、少し大げさだが会話がはずんだ。意思が伝わらなくてじれったいとか、不自由さを感じなくなった。(とはいえ、車の中では単語を並べる程度の私の語学力では、相手の顔を見ながら話せないのが難点である)。
   文法的に間違って話しても理解しようとしていた。アンドリューの人柄もあるのだと感じた。

さて今回も家内が和服を着てお茶を立てることになった。寒いとか言って私には文句を言っていたが、お茶の先生から「大丈夫ですか?」と言われると、「気合を入れます」と気持の切り替えをしてくれた。アンドリューさんも、お茶にはとても関心を示してくれた。今回もこのお茶会の場を貸していただいた神田さんには、心から感謝でした。

さて夕食となった。私に文句を言う理由は和服を着、また着替え、今度は食事と忙しく一人二役をこなさねばならないのが、家内にとっては負担のようであった。家内はこうした調子でコスモ夢舞台に今まで引きずられてきたと言う。しかし茶会も終わってみればとてもよかったと顔に書いているようであった。

今夜は鍋がメインであったが、そこに新鮮な刺身を添えることになった。さらに嬉しいことがあった。何時も食材を買う伊藤屋さんの店主、義孝君がなんとブリのカマを4つプレゼントしてくださった。「埼玉県で食べて以来何年ブリかな、これはとても高価な魚だよ」と私はアンドリューに言った。とても美味しかった。村の若者がアンドリューの再度来訪ということでプレゼントンしてくださったことは、何よりも嬉しいことである。

   さて食事をしながらいろいろと話をした。わからない単語はお互いに電子辞書で確認しながら笑顔で理解しあった。食べ物、環境問題、オバマ大統領のことなどを話していると、突然彼は「きょう、日本のテレビでサウンドオブミュージックが放映されるが、私の家の近くが出る」と言いだした。家内がこの映画を二度も見たというとまた喜んだ。そこで、母屋に行って一緒にテレビを見ることにした。アンドリューは「この湖のそばに私の家があります、日本でこんな映像が見ることができるのが不思議な気分」と言っていました。さらに私のパソコンから自分の家族の映像まで紹介してくれた。