2007.07.14
翡翠文化の謎とストーンサークル

 まさかの小林達雄先生からストーンサークルを作らないかと投げかけられ私は動き始めた。先生にストーンサークルの資料としてランドスケープがほしいとお願いした。

 後日先生から著書や資料を送っていただいた。その送って下さった著書に「古代翡翠文化の謎を探る」小林達雄編があります。その著書を読みながらストーンサークルと何処に繋がるのかと思いながら読み進んだ。最後文章に触れ、その意味がようやく見えてきました。

  それは縄文人がなぜ翡翠にこだわったのか、美しいもの、珍しいもの、硬いもの、そこに価値があると縄文人は感じたのだろう。それは今も昔も永遠不滅ということに心ひかれるものがあっただろうととある学者は言う。翡翠はダイヤモンドより硬いといわれる。それは硬度というので無く加工し難いいということ、硬度は7からであるが、そして翡翠に穴を開けるには相当の苦労をする、片手間などでは決してできない、しかし其れをやってのけた。ところが玉つくりおける硬さの手応えすら楽しみに、快感に覚えていた風も否定できないと小林先生は述べている。

  以前先生からじきじきに博物館でお話を聞かせていただいた。腹の足しにもならない重労働ストーンサークルつくりになぜ縄文人は取組んだのか。縄文人には効率など以上の価値を見出していた。僭越ながら勝手に言わせていただけば、現代人はそこに考える意味があると先生言いたいのだろう。だから翡翠とストーンサークルつくりが共通しているその精神を私に学んでほしかったのだろうと忖度する次第であります。
                                                                                                          (佐藤賢太郎)