2021.11.19
工房の屋根かかる
佐藤賢太郎

私の工房の屋根がようやくかかった。かけてくれた社長は埼玉県の川口北中学校の教え子であった。当時彼は柔道部に所属していて、私は担任であった気がする。彼を竹刀でたたいた覚えがある。そんなことをしたら今では体罰問題でテレビに何度も出ていたと思う。

 それはともあれ、雨の中、仕事をしていた。凄かったのは、社員のきびきびした態度であった。そして社長の言葉にはハイとはきはきした返事をしていた。今時こんな風な子弟があるのかと思うくらい驚きました。社長の教育と日ごろの態度、気合が反映しているのだろうと思う。私にはできすぎる教え子であった。雨にもかかわらず、ともかく仕事は終わってほっとした。これで雨でも工房で仕事ができるようになった。工房を展示場にするつもりである。私はもうどのくらい生きられるか知らないが、小板橋君はもちろん仲間の写真を展示する。