2018.02.05
「スコップ・ボランティア」1
佐藤賢太郎 

「スコップ・ボランティア」、これは除雪ボランティア活動のことである。私は全力で、その準備と実施に当たりました。

主催はNPO法人コスモ夢舞台、阿賀町役場、新潟県雪対策室でありますが、今年で、「スコップ・ボランティア」は20周年に成るそうです。

NPO法人コスモ夢舞台が「スコップ・ボランティア」受け入れに手を挙げたのは、たった2年目であります。昨年私は、除雪を受ける側の説得に苦労しました。それでも、ようやく成し遂げました。さらに、交流会の食事を作る大変さです。家内の同意なくしてできません。 

さて今年はどうなったのか? 一言で言えば感動一杯の2日間でした。今年はスコップ隊15名、コスモ夢舞台スタッフ6名、町役場職員3名、船渡区長、麦生野区長の協力で行われました。

コスモ夢舞台のスタッフとして自分の体もままならないのに、意義の重要さを感じて、自分の体はどうであろうと、埼玉から大塚秀夫さんと時崎庸二さんが自費でおいでになった。その真心にせめてもと思い、帰りに会津若松まで車でお送りしました。

そこでも感動がありました。食事に立ち寄った道の駅「よりっせ」で「スコップ・ボランティア」で雪下ろしをしてきましたというと、ささやかながらプレゼントさせていただきますと食堂の代表者が郷土料理を出してくれました。時崎庸二さんも、会津若松までのガソリン代を支払ってくれたのであります。 

その光景を見ていた初参加の24歳の大学生、斉藤君は驚いていました。彼は「今回、目にしたことで感動したことが一杯あって」と感嘆していました。

私は「授業より今回の参加で学ぶことが多くてよかったでしょ。何事もまず理屈を並べる前に、『来たバスに乗れ』です。そうすれば、このように事が動くのです」と言った。若い彼は「佐藤さんは肉体も考えも私より上」と言っておりました。そして、自らの人生の歩みを考え直しているようでした。 

ところで、スコップ隊の多くの方は遠路自前でお出でになっているようでした。愛知県からの4人は夜行バスで新潟まで来てたどり着いたようです。よく頑張ってお出でになった。

遠路浜松からの方は寝坊したそうで、30分遅れるとの連絡があった。ところが列車がなく、五泉からタクシーで豊実に向かっていると電話があった。それでは大金がかかってしまうと思い、津川駅まで迎えに参りますと連絡しました。この熱意はどこから来るのであろうか。一同感心し、彼の人柄に関心が集まりました。

紅2点になりますが、小柄な女性が初参加、単独で茨城から参加した女性もバリバリ仕事をし、注目されました。

ベテランの方もさまざまな形で参加され、交流会は有意義で楽しいひと時となりました。詳細は、次回に回します。