2020.9.9
やっと出来上がる
佐藤賢太郎

 やり残していた石割りもお終わりました。これで11日、どんなふうに石庭ができるか楽しみです。一日目は竜安寺のように石を並べるだけで精一杯であった。竜安寺は縁側に座って庭を眺めるのですが龍雲寺では長方形の石に座って庭を眺めます。そこに宇宙と人間の命について書いてみました。私は遊びで、先人のマネをしただけである。どれだけ時間をかけ、財力を使い、作ったかわからない竜安寺の庭。比べるまでもないが、その通りにならないのは言うまでもない。

 2回目は石の周りに白い砂利を敷き、苔を添える。それはまるで島のようにも見える。この白い砂利を敷かないまま終わってしまったのでは石庭にならない。しかも、私と龍雲寺にあるものを駆使してやるところに、私は楽しさがある。人生でこのようなことができることは楽しいことです。こんな機会は2度とないので、私はお世話になった方に呼びかけました。すると、庭になる周囲が気になります。なるべく石庭の周りには石を置かないこと。そして寄贈した方の名前もバランスがあまりよくないので、私の石で彫りなおしました。
 竜安寺は土塀で囲まれているが、土塀の代わり庭石を使った。石庭のバックも竹が混んでいるので間引きをします。
 さて桂離宮の真似ですが、思いきって、大きな石を埋めることにした。その次は修学院離宮のイメージです。それは山門です。といってもこれから作る予定。似ても似つかない山門。これが私の最後の彫刻になるかもしれない。