2009.06.20
小さな再生(1)
御沓一敏

 「再生」は、縄文の昔より人間の夢であり、願いであった。コスモ夢舞台のシンポジウムのテーマは「日本の再生を考える」であり、三つの心「感動ある人間交流」「一人一人が輝く」「本物と向き合う」も再生には欠かせない要素である。

 我が家のパソコンも購入して、かれこれ5年になるがゴミが溜まったのか一部が壊れたのか“基本ソフトを入れている領域が満杯なので広げるように!”という警告が頻繁に出るようになった。インターネット上の情報を見ながらあらゆる手を尽くしたが変化が見られない。

 万策尽きて、思い出したのが以前勤めていた会社の同僚“仏のTさん”、まさに地獄に仏である。早速、電話をすると、「いつも、HP見てますよ。どうしましたか?」というやさしい言葉が返ってきた。事情を話すと、基本ソフトを入れ替えるのは大変だから、まず、領域(部屋)を広げることを先にやってみましょうということで、電話で指示をいただきながらやること数日。残念ながら結果が出ないまま、ついに今度はパソコンが息絶えたように動かなくなってしまった。
   「佐藤賢太郎とコスモ夢舞台」のHPを管理する担当の一人としては、パソコンがなければ、大変なことになる。

 いよいよ製造元へ電話をするしかない。話には聞いていたが、このようなサービスの応対は全て中国の人である。日本語に訛りはあるものの、てきぱきとした受け応えの中に温かみが感じられるのには驚いた。

 診断の結果、ハードディスクが2箇所壊れていることが判った。時間だけはたっぷりあるので、勿論、ディスクの交換から基本ソフトの入れ替えまで自分でやる方を選んだ。
 メーカより送ってもらった説明書を見ながら、七転八倒の末、ついに復旧することができた!

膝の方も再生とまではいかないが、復活の途上にある。これに続きパソコンの再生である。経済的なこともさることながら、再び生かして使えることが何よりうれしい。

これもTさんという心強い味方が後ろで見守ってくれていたからできたことであり、メーカーのサポータをはじめ人の情をしみじみと感じた10日間であった。

大掃除の甲斐あって、ハードディスクも切れのある心地よい音を立てながら、パソコンがサクサクと動いている。その様子を見ていると、今日も一日頑張るぞという勇気が湧いてくる。この貴重な経験はまた、どこかでお役に立てるかもしれない。