2018.12.13
借家
佐藤賢太郎

私たちは3軒目の空き家の掃除をしている。正確に言うと4軒目になる。この4軒目はカナダのカセンが来るために借りることにしている。借りることは決めたが、大変なことである。風呂は壊れて使えない、断水に漏水、業者に頼むしかない。雪で屋根が曲がっている、これを修復しなければならない。さらに、庭の剪定や小屋のシャッターが壊れ、壁に穴が開いているので直すことになった。

家内と私が先頭に立ち掃除をして、そこにワーホリの若者に手伝いをしてもらっている。何を捨てるか判断しなければならないから、家内が居なければできない。こんなことをする人はいないだろと、自信をもって言える。カセンが来るまでには下の部屋だけでもきれいにしなければならないが、万一カセンが来なければ私の経済的な負担となるだけです。
 有難いことに角材、トタンがあり、買わなくて済むので大工仕事でもなんでもしてしまう、しなければならないと考えている。

 ところで私たちは二人で朝5時から朝起会をしています。今日の勉強は「楽しんで実践しょう」です。筑波大学の村上和雄先生の遺伝子の可能性を学びました。「遺伝子は一生を通じて固定されたものではなく、外からの刺激や心のもち方によって、その機能が変化する」そうです。
人間の体には60兆個もの細胞があって、その一つひとつの細胞には、それぞれ一つの遺伝子があり、その遺伝子には、32億という膨大な数の遺伝子情報が書き込まれているそうです。大半の遺伝子はオフの状態、つまり休眠状態にあって、能力を開花させるには眠っている遺伝子のスイッチをオンにすればいいと村上先生はおしゃいます。どうしたらオンにできるか。私はその解答の一つを知っています。私は、空き家の掃除も眠っている遺伝子を休眠状態から覚ます一つの方法ではないかと考えています。