2009.7.30
東京ブロック7月の例会
森 紘一

 相前後して8人が集まった例会は、別件で欠席となった幹事長から「エレルヘイン少女合唱団」の現地報告を依頼されていた。久しぶりの飯野さんから男子誕生の朗報があり、まずは「おめでとう!」の合唱で、家族的な温もりのある酒席となった。                           
   エレルヘイン少女合唱団については、彼女たちの歌声の素晴らしさはもとよりだが、賢太郎さんとマキ子さんの奮闘ぶりと舞台裏の様子を大塚さん、隆雄さん、時崎さんがそれぞれ話題にとりあげた。                        

総勢60人の宿割から食事の準備、ご協力いただいた地元温泉旅館古澤屋と福泉への誘導、会場周辺の駐車と駐在所への連絡、仮設舞台の設置とテントの依頼等、それこそ猫の手も借りたいほど直前まで大わらわだったようだ。そこには地元の皆さん、町役場の皆さんはじめ多くの人々の協力の手が重なっていた。

例会で報告したことを、当日の流れに沿って追ってみると           
   ―午前10時過ぎ、「Welcome Ellerhein Chorus Girl !」と書かれた横幕の掲げられた和彩館に、福島の三島からバス2台で一行が到着。部屋割とこれからのスケジュールが彼女たちに告げられた。こちらから駆けつけた8名も当然ながら役割が与えられた。ご近所の「いとう屋」さん以外の分宿先となった「和彩館」、「蔵・銀河」、「ふくろう会館」、「石夢工房」の掃除からベッドメイキングと食事の準備手伝いが我われの仕事だった。

和彩館一階の間仕切りを外した土間の円卓席とテーブル席、タタミ席をフルに使った昼食時は圧巻だった。日本の新潟の豊実の「和彩館」が異国の地、エストニアになってしまった。15才から20才前の彼女たちは若々しく魅力的で、歌わなくても存在感があった。                                  
   EU・ジャパンフェスト日本委員会の古木修治さんとご長男、和歌山の公演が予定されているNPO法人芸術支援協会の井上さんご夫妻も応援に見えていた。

昼食後の自由時間を使って、彼女たちは散策やら入浴で時間を過ごした。その間、小雨の降りしきる中で我われは、田んぼのステージにテントを設置する手伝いをした。国道側から見えやすくするために、やや斜めに張る作業に手間取ったが、町役場の人々のご尽力でようやく雨除けのテントを張り終えたのは4時過ぎだった。            
   マキ子さんを中心にした賄い班は、その後地元のご婦人連や助っ人もふえて、黙々と夕食と翌朝の準備に取り組んでいた。

関係者の皆さんの願いが通じたのか、雨は小降りになり次第に止んできた。開演予定の5時より早めにはじまった田んぼでの公演会は大好評だった。終了後畦道では、指揮者のティーア・ロイトメさんが握手攻めにあっていた。

賢太郎さんと地元のFさん、Hさんも加わった、男手8人の撤収作業はスムースに進み、6時半にはステージのブルーシートと箱床6枚をトラックと運搬車で石夢工房に収納できた。あわただしく帰り仕度を済ませて夕食をいただいき、7時半にはそれぞれ3台に分乗して帰路についた。
   田んぼのステージでたっぷりと清らかな歌声に癒されたせいか、疲れは感じなかった。土砂降りにもならず、本当に来てよかったという充実感でいっぱいだった。
   例会では豊実に行けなかった荻原さんが、7月30日の東京公演(杉並公会堂)には必ず行ってきますと張り切っていた。高田さんも、エレルヘインの公演スケジュール表としばらくニラメッコをしていた。                    

8人という少人数の例会はいつになく和やかだった。ここのところ忙しかった桐山さんも8月には豊実へ行けそうだという話だった。田んぼ夢舞台祭り実行委員会が主催したプレイベントの「エレルヘイン田んぼ公演」がこれだけ盛況だったのだから、10月の本番はできるだけ都合をつけて、みんなで豊実の田んぼ祭りを楽しもうと、さらに乾杯が続いた。