2010.01.01
再びギリシャへ4
佐藤賢太郎

ギリシャに行こうと仲間から声が上がり、初めは仲間で行く予定でした。ところが、私も参加したいというグリーンツーリズムでの知人やギリシャからの手紙を読んだ方々が16名参加者することになりました。この旅はギリシャの博物館なども見学しますが、風光明媚なところを観光することを主眼においていません。

私はすでにギリシャでの様子が思い浮かびます。参加する皆様は実感がまだないだろうと思います。まだ早いからかもしれませんが、参加者との連絡がなかなか取れません。こんな調子で現地に行ったら困るだろうと思います。

夜中の1時ころギリシャに到着して現地に在住の(ギリシャ語の堪能な日本人)ガイドさんがホテルに案内する予定です。もし来られなかったらどうします? そういうこともあることを覚悟していただきたいと思います。バスは公共機関を使いますが、そのようなときにはガイドにお願いします。しかしここではこうですと全体説明をしていただき、後は各自の自主性に任せたガイドにしてくださいと言うつもりです。

想定外という言葉が一時はやりましたが、人生は想定外の事の方が多いかもしれません。わが思いが通らないところに出会った時、どう切り替えてゆくのか、それを体験する旅でもあります。しかもそれを建設的に前向きに対処できることが逞しさだと思います。一人間としてどれだけ通用するのか試してみる機会でもあります。ヨーロッパ人のスリ集団からは、日本人観光客は鴨がネギを背負っている様に見えるだろうといわれています。そうした危険から身を守る体験をする意味でも、その場に応じてなるべくそれぞれ一人になるように設定したいと考えています。どこへ行こうとかまいません。ただし私やガイドの責任にしないこと、自己責任で行っていただきます。言葉がわからなくて、何もできなかったでもいいと思います。そして時間が来ましたら集合場所に集まること。ですから時計は持参してください。どうしても不安な方は友と一緒でもかまいません。昼食、夕食は各自でとります。自分で注文してください。意外と簡単ではありません。せっかくこの旅行を企画したのですから、団子になって日本人が固まらないようにしたいのです。

夜はホテルで、その日に感じたことを皆さんで話し合いをすることになるでしょう。