2010.04.18
4年前との違い
佐藤賢太郎

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   オランダ乗換えでギリシャに着いたのは深夜00:20であった。マリソル社から通訳の景子さんが小型バスを用意して、お迎えに来てくださっていた。4年前とは大違いであった。まず安心して出口に立つことができた。なぜなら、この時間に到着して誰もいないかもしれない、という心配がなかったからです。あのときは本当に迎えに来ているのか心配でたまらなかった。さらにあのときは、すぐさま休憩も取らず、5時間かけて乗用車でアマリアーダ・クルータのホテルまで向かった。ものすごく長い一日になった。今回はそのときとは違い、アテネ市内のホテルで泊まることになってとても楽であった。

ガイドの景子さんが、まずホテルまでのバス中で私たちにギリシャで注意する3点をおっしゃった。
   1健康に留意すること。2スリや盗難に注意。3車に注意。いずれも日本とは違うので十分注意してほしいといってくださいました。

午後オリンピアに定期バスで移動のため、アテネでは午前中、パルテノン神殿、アクロポリス美術館見学となった。4年前は7月に入ろうとする季節で、外気は40度を越えていた。アクロポリスのパルテノン神殿のあと行ったアクロポリス美術館には、とても気に入った彫刻があった。もう一度その彫刻を見たいと思い、再度観光客のごったがえす中を掻き分けて、私はアクロポリスの坂を上った。すると急に気分が悪くなってしまった。あとでそのことをマリソル社の平島さんに話すと、それは日射病だといわれた。今回は快適な温度であり、観光客もまばらで、私たちの貸し切りのようなものであった。この季節が最高にいいようである。

アクロポリス美術館はアクロポリスの丘の下に新築された。美術館の建築も遺跡あとが見えるように通路が作られて、よく考えられているように思えた。以前は狭い中に彫刻がびっしりと並べられていたのに、新しくなった美術館では作品がゆったりと並んでいた。相当考え、移動にはお金もかけられて作られたのだろう。

しかし、4年前にあったアクロポリス美術館の方が彫刻にインパクトがあり美しく見えた。4年前あの2度も見たいと思った魅力的な少女の彫刻を見逃してしまったほどである。それに警備員のような男性がやたらに目立ち、私や仲間も作品に近づかないように注意されてしまった。