2009.12.

2021.2.19
はがきの縁
佐藤賢太郎

 出会いは30年前か、覚えていない。大分市で個展をした時か、それも覚えていない。記憶に残るのは、大胆にホテルを取って朝起き会を開いてくれたことです。その責任者は有田成幸さんです。このような方は忘れられない人です。損得勘定なしに縁を結んだのが朝起会です。
 私のはがきを受け取り、飛び上がらんばかりに嬉しかったと有田さんはいう。「奥さんと一緒に大分においでください、フグを食べましょう」と明るく言います。私は必ず大分に参ります。これは一枚のはがきが結びつけてくれた縁です。これを、今回の出版の最後の言葉として追加しました。
 やっぱり「動いてこそ感動はやってくる」です。100枚以上はがきを出しました。ついでながら、「愛を込めて」というCDを送ってくれた音楽家がいます。彼女が書いたように見えますが、しかし面白いので、本のはじめにそのまま載せました。