2009.12.

2020.5.1
人生は二度ない
佐藤賢太郎

 御沓一敏さんに「方丈記」の序文を襖に書いて欲しいと言った。彼は自信がなくて書けなかったようだ。しかし私は「今が大切、上手いとか下手とか関係ない、真剣勝負が一番」そう言った。
 私は稚拙ながら頻繁に思うままを綴っている。書くということは生きるエネルギーです。格好をつけない、それが最高です。私は今アートフェスタの記録集と私の彫刻設置の全国マップの校正をしています。そこには恩ある人々の声が聞こえてくる。全て人間関係が絡んできます。楽しいですね。書を頼んだのも御沓一敏さんのとの出会いです。
 ところで私は、二度も紙を御沓一敏様さんに送ったが、紙が良くなくて書くのは無理だと思った。そうした折、御沓一敏さんから電話があった。「ある紙で書いてみます、余白があっても、それはそれでいい」そんな気持ちを私に伝えてきた。そうです、まさにそうです。後は私が何とでもします。私も体力は落ちたが、何とかする気力は湧いてきます。あなたは私がどんな思いでアートフェスタに向かっているか分かりますか。コロナにおびえていませんよ。
 さて、御沓一敏さんから明日書が届くと電話があった。「たったそれだけを言いたくて」話していた。とても楽しみである。御沓一敏さんは全力で書きました。それが私には解ります。御沓一敏さんが真剣勝負で書いていることが最高。
 余談になりますが、奥会津書房の遠藤由美子さんを教えてくれたのは御沓一敏さんであった。