2014.12.30
学ぶところ
大塚秀夫 

佐藤さんの「ギリシャ・夢の架け橋」を読むと感動するとある人は言う。私は思うのだが、それは単なる成功物語だからではない。事がスムーズに運ばれたわけではなく大変な努力が実った結果として作品「絆」は完成したのである。 

特別な才能を持っているわけではないとご本人がそういわれるが、私にはものすごい才能に長けていると確信できる。 

何をもって才能にたけているか。具体的に言えば、ギリシャに再度作品を制作して、そこを日本とギリシャの友好広場とする。アマリアーダの名誉市民にすると副市長さんから持ちかけられた佐藤さんの決断は修業時代を思えばできる。挑戦してみようと思ったそうです。この挑戦がしようとするのが才能だと思う。 

ガンを患い治ったとはいえ、保証されているわけではない。挑戦することはリスクを背負う場合もある。油断大敵ということ。そんな状況でギリシャに行くという厳しいほうをとることを選んだ。これも才能。それはノーベル賞やスポーツ、その他で活躍されるような才能でない。 

「ギリシャ夢のの懸け橋」を読むといいことばかりでない、友情さえなくなるかもしれない、追い詰められた状況がそのまま描かれている。 

私に役立つのは恰好いい成功談ではなく試行錯誤の過程が役立つのです。私の学ぶところです。どこへ行ってもどんな状況におかれても必要なことは人間力だと納得してしまう。