2009.12.

2022.3.22
鍋にカエルの卵
佐藤賢太郎

4月3日(日)、喜多方市にひとづくり・交流拠点複合施設がオープンする。玄関正面に、石で制作した私の「鍋から生まれたお玉じゃくし」が選ばれ設置された。オープンの日に私が挨拶をすることになっています。

埼玉の蓮田に住んでいたころ「水が入っていた板鍋」にカエルが卵を産みました。どんなふうにカエルになるのかと観察しました。お玉じゃくしの餌が解らなくて、「泥」と「海苔」を与えました。いつしか私の知らないうちに、お玉じゃくしは消えていました。鍋は空っぽでした。カエルはまた鍋を見つけて卵を産むのでしょう。

石になった彫刻のカエルは地球が消えるまでここにいます。宇宙は絶えず消えては発生する。