2022.5.23
トークショーと縄文の体験広場
森紘一

 喜多方市美術館で「春のいろとかたち展」(4/23〜6/5)が開催されている。
5月21日(土)13時半からは、出品作家のひとり佐藤賢太郎さんのアーティストトークが関連イベントとしてプラザ小ホ−ルで開かれた。
コスモ夢舞台からは、東京ブロックの7名と郡山の1名、計8名が参加した。会場はコロナ下の感染予防ということで、入場者数は25名に制限され、ゆったりと席が設けられていた。

 石仏との出会いから始まる石彫作家の、その後出会った人々(檀上から名指された会場の出席者)とのやり取りは、絶妙な語り口とユーモアにあふれ、見ているだけでも楽しかった。昨年(2021)刊行された『我が人生と出会い』のライブ版、実況中継のようだった。
 この日のために準備したUSBメモリーが行方不明で、会場のスクリーンはコスモ夢舞台HPの動かないトップページのままという非常事態にもかかわらず、慌てることもなく、まさに当意即妙な佐藤さんのショータイムとなった。
 客席の右手壁側に、5月12日に急逝された御沓一敏さんの作品『自然は至善なり』が掲げられていた。佐藤さんの追悼の意は、御沓さんに届いただろうか?御沓さんも多分、拍手喝采されたことだろう。

 翌日(5/22)はNPO法人コスモ夢舞台の通常総会が10時からあり、早朝と総会後に「縄文の体験広場」の見学と整備の第一歩が始まった。
広場への道づくりのために、大型のトラクターやショベルカーなどが入り込んでいた。その道端には、小学生児童の作品と思しき「縄文人」の絵が坂道に沿って並べられていた。我われの作業は広場の草刈り、縄文の竪穴式住居の土堀と古木の皮はぎからだった。
阿賀町教育委員会の阿部さんも挨拶に見え、「こうした企画が豊実で進められていくことは意味がある。我々も応援していく」とメッセージをいただいた。

 「里山アート展」や「奥阿賀国際アートフェスタ」の開催を続けてきた佐藤賢太郎とコスモ夢舞台としても、「縄文の体験広場」の充実を図り、他府県や外国人との交流をさらに深めていきたい。縄文を合言葉に持続可能な夢をつないで

いくことは、どうやら我われに共通する生きがいとなりそうな気配である。

 




  

  
     
    


 





  


2009.12.