2009.12.

2013.06.26
ガン学会の繋がり
佐藤賢太郎

  感動いっぱいのウェラー・ザン・ウェル学会シンポジウムが終わった。動いてこそ感動がある。今回も予期せぬ出会いがあった。

まさに、感性で「来たバスには乗れ」ということなのだろう。乗るべきかどうか計算して考えるより、まず乗ってみる、これが今、私の人生訓である。

 私と同じような出演者の中に、会津若松に住んでいる現役のTさんという医師がいて、私はこの医師に興味をもった。わずかな時間でしたが、その方は話も上手で面白かった。それで、私は自宅に帰り早速その方にメールを送った。すると何と、メールを読んでいただき、都合がついて我が家にお越しになった。

 Tさんは高校時代に突然成績が良くなり、大学は医大、医師を目指したそうです。医師になって飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍し、お金も儲かったようでした。しかし、それがあだで地に落ちてしまったようです。そしてガンにもなった。人生、一から出直しを迫られて免疫学で有名な医師安保徹先生を尋ね、ガンの患者学研究所を知ったそうです。知識は一杯だが、いざ実行となるとできない。バランスがとれないところが悩みであったらしい。

きっと記憶力が良くて、頭の回転もよく、富士山のふもとに行って頂上に登らなくとも山の素晴らしさを理解してしまう。そのようなタイプでしょう。Tさんから近所付き合いにと送って頂いた著書を見ると経済学部の教授のなさっていたようです。才能にあふれているようで、ご家族もみんな優秀のようです。

 私はその反対で大学入試を何度も失敗し、努力はしているのですが、いまだに英語も覚えられません。たとえて言うなら、亀のようにやっと頂上に登り、人生の素晴らしさを理解するタイプです。

 私はTさんを迎え、コスモ夢舞台の施設を案内した。そのたびに感動してくださった。

「私はお金もないが、ここまで夢を共有してくれた友人がいて作れました」と言うと、ここでもその生き方に感動してくれました。桃源の湯に案内すると、ここでも感動して下さった。私は億万長者ではないが、ここから風景を見ながら風呂に入れるのはとても贅沢です。しかし、自分だけが入るのでは真に豊かではない。仲間や友人が来てくれてこそ仕合わせなのです。

次に悠悠亭に案内すると、ここでも感動、魚を取りたいと童心に戻ったようです。

 Tさんはまた忙しくなり、来た道に戻りそうだと言い、人生の分岐点をどう生きるか、目下思案中だといっていました。そんなときに私とTさんは出会いました。Tさんとは、今後話し合う機会がふえそうで、新たな出会でこれからが楽しみです。