2009.12.

2014.04.08
塾での講演会
佐藤賢太郎

 4月6日(日)心を育てる学習塾の塾長古田修一さんから講演依頼を頂いた。おかげさまで参加者の中から、なぜ勉強をするのか解りやすかったとの声がありました。嬉しく思います。

これは私の目指すコスモ夢舞台塾の方針と古田修一さんの考えが一致したことによって実現したものです。彼の目指す塾は、「学力をつけ、目指す学校に合格させるだけを目標にしたくない」と開会の挨拶にありました。目先の利益を追いがちな時代に、素晴らしい塾長がいて講演会が実現できました。

  私は「学問のすすめ」で福沢諭吉の言っていることも引用いたしました。合格するために頑張ろう、勉強しよう。これだけでは、学問をする意味が身につかないものと思いました。
思えば私も勉強している意味も今のように明確ではなかった。

今思うのは、学問をすることは幸せな自分の人生を築くベースになることだと思います。だからたとえ試験でいい点数をとれなくとも、勉強する努力は必要だと私は結論付けています。努力する意味が解ることで親も、塾生も勉強する力となると思います。決して優秀でなかった私の自らの体験を通してこの講演をいたしました。成績が良くないから幸せになれないのでありません。さまざまありましたが、私は65歳の今がとても幸せだと感じます。

 解りやすかったという一方で、仲間から提言もいただきました。

人生の達人は「置き換える」のが上手な方。私の話していることを「置き換える」人が何人いたか気になると言われました。私はなぜ勉強することが大切なのかを話したつもりでした。「佐藤さんは挫折も味わったが、芸術家だから特別な人で自分とは違う。下手をすると、自慢話にとられかねない」とご指摘を頂きましたが、毛頭、自慢話をしたつもりはありません。しかしそう受け取れるなら反省し今後の講演会の参考にします。

 どんな人でも体力面、あるいは学力面でも、辛抱強い努力は必要で、それなしでは人は幸せを得ることはできません。それなしで人生を輝かした人はいません。

 「自分は恵まれている」と私は言ったようですが、私は覚えていません。この点について恵まれていないから「自分はあきらめるしかないと消極的にとられかねない」とのご指摘もありました。

 大学を出していただけた私は恵まれている方でしょう。人にも恵まれています。だからと言って、何もしないで恵まれているという言葉は出ません。人に恵まれているのは自分の努力によるところがあります。塾の講演会ですから省きます。

そして夢を持てということもハードルが高いとご指摘がありました。この点については、そうは思いません。夢はもつべきである、それが実現可能でなくとも。

小学校の時、将来はプロ野球の選手になりたいという子がいました。それでいいのです。目標があるから、夢があるから人は動く、努力する気になると思うからです。

  今回は自然の中で学ぶとありますが、汗を流すことが苦手な人もいる中で、私の話を受け入れない人もいるのでないか、それにはボランティアや労働奉仕などの話が良いのでないか、という意見もありました。

汗を流すことは健康になることで、しかも自然の法則にあっています。だから自然の法則を学ぶことが大切になるとつなげたいものです。

私は提言も参考にしますが、どうしたら勉強する意義を自らの実践を通して話すつもりです。異論も含め今後の講演会の構成に参考に致します。汗を流すことが苦手な人もいる中で、