2017.04.27
毎日が感動
佐藤賢太郎

 ともかく、イタリアからのウーファー二人は感動してくれる。食べること、見ること全てであった。今までこんなに感動してくれるウーハーは‐初めてであった。彼らが言うには、あなたたちは都会では決して体験できない、素晴らしい生活をしていると言うのであった。その彼らによって、私たちも感動させていただくのである。

 何といっても一番感動するアメージング要因は佐藤マキ子の作る食事である。イタリアでもこんなにおいしい食事を作れる人はいないかもしれないとシェフのロベルトが言うくらいである。

 午后4時に仕事を切り上げ、私は彼らを過疎の集落に案内している。つまり観光旅行である。スーパーマーケット(?)は山にある。全てが新鮮な自然食品、それを毎日食べていると説明もした。

 それにしても二日間のパイプの取り換えは、かなりの重労働であったと思う。なぜ私がパイプの交換をするのか? 田んぼに蛍が舞うためである。かつて、パイプが詰まって阿賀野川からポンプでくみ上げた経験があった。もう二度とそんなことにならないためである。それも彼らに伝えた。彼らは理解し、素晴らしい、「アメージング」と言っている。

 今日の作業は自作の風呂「桃源の湯」の、薪切り、風呂の水タンク設置で、それが終了すると、荒沢という小さな集落の見学に連れて行った。万冶峠の道を少し歩いた。そこでも彼らはとても感動してくれた。自然が好きで、本当に自然を愛しているようである。一部の日本人より感性豊かであるとさえ思える。

 案内しながら、今後のウーファーにはこのような場所にガイドをしようと思う。ここには日光の東照宮のような名所はないけど、自然という宝がある。しかし、それを私が感じなければ宝の持ち腐れになる。

更に今日は、本場仕込みのイタリアシェフの作ったピザ、生パスタ、ニョッキーを作っていただいた。最高の味わいを体験した。豊実に居ながらイタリア料理であった。言葉の支障もなく、笑いがあり、楽しかった。

こんな二人の人柄なので、もっと滞在していただきたいと言うと、滞在期間をあなたが短くしてくれと言ったのですと笑っていた。ともかくウーファーは、会うまではどんな人柄か解らない、今までもいろんな方を受け受け入れてきました。

夜になって、ダニエルがイタリアのお母さんと電話をしていた。私たちに「イタリアの私の家に来てください」と言うのであった。私たちのイタリア旅行が現実味を帯びてきました。モロッコで最後かと思いましたが、また続きがありました。人間感動できるのも命あるうちであります。そしてここに、人生のトータルな喜びがあると思う。

 それはともかく、家内がいないと、このようなことにはならないということは確かであった。来年の連休は、仲間にもこの体験を少し分け合いたいと思った。そのため重なっても、ウーファーの滞在許可を出そうと思った。これが、我も人もの仕合わせを願うことだと思います。