2016.05.29
体験学習とMolly
佐藤賢太郎
5月の連休が過ぎ、今年も体験学習の受け入れが始まった。実に様々な学校の生徒たちである。そんななかで、とても印象深い生徒たちがいた。ズボンを下げパンツをわざわざ見せて写真を撮っていた。「どうしたの」と私が言うというと格好良いというような意味の言葉を言った。
その後、解っているのかどうか、返事をすることは大切であると私は言ったのだが、その意味が彼らに伝わっていなかった。あることで私は彼らに厳しく怒ることになった。彼らは態度を一変させて反抗的な目をしていた。
私は腹をくくって、体験学習のお土産をつくってやろうと思った。雰囲気は重くなっていた。大塚秀夫さんはこの状態を目にしていた。その次の朝、これを一変しようと家内は言っていた。
私はなぜ返事をしないのかと真剣に問いかけた。それだけではない。「ズボンを下げて写真を撮ることについてMolly さんどう思いますか?」と質問した。彼女は「格好悪い!」とはっきり大きい声で言いました。私の言葉ではなく、アメリカ人の若い女性が言う言葉に、彼らは堪えたようです。
その後、森林で鎌やのこぎりを使い、林で下草刈りをしていた折、彼らの一人が指に怪我をしてしまった。なぜ返事をしなければならないか、作業には危険が一杯であり、ハキハキ返事をすることが大切である。そのことを感じたであろうと思う。その後彼らは、大変返事が良くなって素直になっていった。そして彼らが何を感じ学んだか、書かせた感想文を聞いてとても嬉しかった。
見送りに行った家内は、帰りにバスから笑顔で手を振っていた生徒たちを見て、嬉しかったと私に伝えてくれました。
|