2012.02.24
横浜高島屋個展
佐藤賢太郎

この度、11年ぶりに横浜高島屋で個展を開催させていただきました。大雪やさまざまな厳しい条件の中で開催いたしましたが、個展で感じましたことは「困難はむしろ私に気力や新たな創造力」を与えてくれるということです。

個展幕引きに、「賑わいある個展にしていただき、ありがとうございました」とデパートからお礼の言葉をいただきました。一言でいうと、心身ともに充実した大ブレイクの個展となりました。

大勢の方が画廊においでくださいましたが、私を応援して下さった多くの皆様に心より感謝申し上げます。そして、搬出入を会員有志の方々に手伝っていただき、ありがとうございました。また今回、豊実のコスモ夢舞台においでくださったことのある横浜在住の若い女性も手伝ってくださいましたのはいまだなかったことでした。

人生一期一会、困難な時、待つのではなく自ら積極性に動いてみることで道が開けました。ありがたくも友人、知人のお宅に泊めていただき語りあいました。さらに、作品を見ながらの美術評論家藤島俊会さんとのギャラリートークも好評でありました。個展で初めて「私の今の生き方を買ってください」そう言い切りました。そして「アートのもつ創造性はすべてに必要であり、この大震災後をどのように生きるか、その生き方にもアートは役立つのでないかと思う」と作品の解説もしました。 

そして、人とひとの繋がりを通して「ギリシャからの手紙に」続き書籍刊行の希望も持ちました。また横浜や芝浦工業大学での講演、はてはギリシャで再度の彫刻制作を準備しています。夢はぼんやり思うのではなく、一歩実行することから始まるのだと思いました。

おかげさまで個展は疲れるどころか、人とひとの繋がりによって、免疫力を高めて元気に帰ることができました。人は何より私の財産です。