2012.12.10
早い根雪
佐藤賢太郎

 今年は12月上旬からドカ雪が降った。中旬までは雪は降らないだろうと、畑の後片付けを残しておりました。ところが、あっという間に一面銀世界、本格的に雪が降ってしまった。

それまでとは世界が変わったように、里山アート展会場は4月まで静かな眠りについた。

 雪の季節になると毎日の日課が待っている。私は写真のように暗い朝方から除雪をする。玄関前の雪除雪が日課である。一日に朝、昼、夕と何度も除雪しなければ、家に入れなくなってしまう。雪国の宿命である。

 そして我が家では、今年新しいまきストーブを購入した。それまであったストーブは位置も悪く、煙突が詰まりやすく難儀していた。太い煙突になったストーブはものすごく良く燃え、台所は暖かくなった。薪ストーブは暖かいねと言うが、薪運びは一仕事でスローライフは肉体労働が伴うものです。

ストーブの上では有機栽培無農薬で作った大根を鍋で煮込む。これがとっても美味しい味がする。大根がこんなにおいしいと思ったことはなかった。冬は根菜野菜を食べることが一番である。ガンになるまでは野菜をこんなに食べることがなかったし、野菜のおいしさが分からないでいた。野菜を食べることも、除雪をすることも、ここでは雪国の田舎暮らしである。