2017.02.05
スコップ除雪への思い
古田 修一 

 学習塾を経営している私に取りまして、2月はやることや考えることが多くあります。大学入試と高校入試が始まり、一部合格者は出ていますが、最終的には3月2日の埼玉県公立高校入試まで気が抜けません。方や3月からは塾業界では新年度に入りますので、新規の生徒募集のための動きもとらないといけません。そのようなわけで、今月は休みがありません。

 休みが取れないと申しましたが、来週の週末(2月11日・12日)だけは、何とか休みを取りました。なぜか。それはボランティア活動に出かけるためです。私の父がお世話になっている佐藤賢太郎先生が代表を務めるNPO法人コスモ夢舞台が、新潟県が要請する除雪ボランティア「スコップ」の受け入れをされるとの話を聞き、私は即申し込みをしました。本来週末の土曜日は仕事が入っていたのですが、これだけは是非参加したいとの気持ちがありましたので、他のスタッフにお願いして、私だけ外に出してもらうことにしたのです。いつもであれば仕事を優先してしまう私ですが、今回だけは強い気持ちから、ボランティアに参加することにしました。 

 私の両親は、昨年の5月から新潟豊実の地で田舎暮らしを始めました。都会の人がいきなり田舎暮らしをしようとしても、そうは簡単にはいきません。空き家はたくさんあり、田舎暮らしを始める「箱」はありますが、一番大切なのは、その地の人と人との人間関係だと思います。中には人間関係からその地を去らないといけなくなってしまう人がいるそうなのです。そこを佐藤先生が全て取り次ぎ、地元の人とのパイプ役を買って出ていただき、それで私の両親も今は元気で暮らせているのです。それだけ両親が恩を受けている豊実の人たちに何か私ができることはないか常々考えていたときに、今回のボランティアの情報が私のところに入ったのです。私一人の力は微力ですが、少しでも私の気持ちを伝えたいとのことから今回休みを取って出かけることにしました。 

 除雪作業は初めてです。埼玉で雪が降ったときに、少々やる程度ですが、豊実の雪は埼玉とは比べ物になりません。私がやってきた除雪は、除雪のうちに入らないと思います。初めての経験ですので楽しみもあります。2月11日土曜日の夜には、地元の方との交流会も開かれるそうです。その時には、是非私の気持ちを地元の方に話をしてこようと思います。 

 今回はボランティアで仕事です。私の子どもたちも連れて行こうかと思いましたが、遊びには付き合えないので、今回は内緒で出かけます。田舎に住むおじいちゃん家をこよなく愛している子どもたちですから、言ってしまうと「絶対に行く!」と聞かなくなってしまうからです。

 今回は私一人、感謝を伝える旅にしたいと思います。