2011.06.19
「震災と農業」を書いた方
佐藤賢太郎

会員の坂内克裕さんが、この震災で農業を営む上で大きな影響を受けていました。その原因は収束しない原発のことです。

田植えをしてよいと、許可が出てから苗を作っていたのでは田植えは間に合いません。仕方なく賭けで植えます。その上、収穫した米も検査の結果によっては販売できないかもしれないというのです。いったいどうすればよいのか。エネルギーは必要だが、地震国では原発は設置してはならないのではないでしょうか。

坂内克裕さんは「震災と農業」を書いて、そのうちに伺いますと言いながら、直ぐお出でになりました。いつもながら突然の訪問です。

夕刻お出でになられ、真っ直ぐ私の作っている田んぼを視察されました。田んぼのすごい草に驚いていました。しばらく歓談しながら、ご自身農業をする中であれやこれや話されました。

そして、お土産としてカボチャを持参されました。これは非常に貴重で、一のつるに一つしか実をつけないカボチャと説明されました。ご自分が作ったのではなく、友人からいただいたものだそうです。早速、砂糖を入れず家内が料理してくれました。食べてみるとこれが甘みのある美味しいカボチャでした。

振り返りますと、「ギリシャからの手紙」で坂内克裕さんと縁が繋がり、そしてギリシャツアーや高島屋の個展にも同行してくださいました。さらに、冬には野菜などを届けてくださいました。今回も私の体を気遣って、カボチャをわざわざ届けてくださいました。ありがたいことであります。