2011.07.30
天変地異
佐藤賢太郎

1000年に一度と言われる地殻変動により、考えられない東日本大地震が起こり、その被害はいまだ収束を見られない状態にあります。

ところで、私の住む豊実は山間地にあり不便な過疎の集落です。大雪に見舞われることはありますが、地震や山崩れ、勿論津波にもあわないところで、さしずめアルカディアといえるところでした。

ところが今回の新潟福島大豪雨により、新潟県の中越に降った雨と福島県に降った雨が阿賀野川に注ぎ、阿賀野川の水量は異常現象をきたし、ダムがあるのに避難勧告まで出され高台に避難するということまで起こりました。

これは100年に一度か、それ以上の出来事です。地元に住む誰もが聞いたことも経験したこともないことです。福島県にある上流のダムが決壊するかもしれないということで、避難勧告が出たようです。

全てのダムは全開の放水になり、普段は湖かと間違えられるような阿賀野川が、まるで濁流となってごうごうと音を出す、そのエネルギーの迫力はすさまじいものでした。

なにが起こるか分からない天変地異がこの豊実にも起こりました。幸いにして住宅地までに水が上がることもなく、本当にありがたいことでした。

人間の予想していないような天変地異が日本全国は勿論、地球規模で起きているようです。宇宙は生きている。その宇宙の片隅にわれわれ人間を含む地球の生物は生かされています。発生したり消滅したりその繰り返しである大地に、私たちは生きていることを思い知らされました。