2007.05.02
これから一段と輝く人(1)

突然、「今日、夕方豊実に行くから、よろしく」という電話がふくろう会会員のEさんより入った。皆と一緒に連休の作業に来れないから前倒しで来るのかとおもったが、そうでもないようだ。

仕事には事欠かない。早速、小雨振る中、55日に来る「自然にふれあう愛好会(通称・自然愛好会)」の青年達に運んでもらうため、水鏡の小径の杉の木の間伐作業を一緒にすることになった。
植木職人さんだから、木の扱いには慣れている。チェーンソーの使い方や木の切り方は大変参考になった。
見た目は小さそうな木であっても、カッパを着ている上、切った杉の小枝が散乱しているため足もとが悪く、思うように動かせない。Eさんの口からポツリと一言「人間の非力さを感じるね」と。
その後、Eさんは専門の柿ノ木の接木、桃源の湯横の池の周りに、変わり種のツバキを挿し木していかれた。

夜、美味しい酒をいただきながら歓談しているうちに、なぜ、Eさんが急に豊実を訪れることになったかという理由が明らかになってきた。
「古代蓮」の種を水に漬け、芽を出させようと毎日、世話をしているうち、やがて、一個の硬い実から芽が出てきた。その神秘的な現象に感動したという。さらに、「古代」という名称から縄文を連想し、今まで、佐藤さんや御沓さんたちが、なぜ、あんなに“縄文、縄文”と騒ぐのかという意味が分ったという。
入り口や切っ掛けはともあれ、縄文に関心を持つ仲間がまた、1人増えたことがうれしい。

古代蓮と作業を通して、コスモ夢舞台でのEさんとの絆は一層強くなった。連休中の古代蓮植えを約して帰っていかれた。Eさんも得意分野を活かして、これから一段と輝くに違いない。
                                                                                                 (御沓一敏)