2010.11.03
おそい紅葉
佐藤賢太郎

例年になく、半月遅い紅葉となった。いつもなら紅葉は既に終わり、木々の枝は淋しい限りなのに、豊実は今が真っ盛りの錦秋のときです。夏の異常高温によってか、紅葉ばかりでなく、いろいろな食物にも変化がみられる。

最近は和彩館のテレビ放映がなかったところ、里山アート展の生中継に続き、テレビ局NSTが11月6日夕方6時放映ため、和彩館の取材に来られた。ピザ、シホンケーキ、笹舟寿司を撮影したいとのこと、私も手伝うことになった。料理の準備が大変と家内は言うが、コスモ夢舞台を知っていただくためにはこうした努力も必要であります。

私は写らないと思って作業着でひげもそらないでいたところ、「お父さんが(私のこと)案内役として、食べながら話を聞かせてください」ということになった。しょうがないそのままの姿で出ることにした。

 アナウンサーの質問を受けながら、皿にのせたピザを切ることになって私が切ったら綺麗にいきません。カメラが廻っているのに、「へたくそ」と家内が言う。私たちは普段着のような話しをしていた。どこを取り上げて放映するかはわからないが、終了後、デレクターが楽しいですねと言っていた。ほんの少しでも夢が伝わるような映像になってほしいものです。

紅葉とともに、豊実はにわかに寒くなってきた。我が家の薪ストーブも火を入れることになった。まきが燃えるゴーゴーという音を聞くと、その頼りになるぬくもりが嬉しく、癒される。

この夏、燃えるような熱いおもいで、仲間と石舞台を作ったことを思い出しながら、それも遠い思い出のように感じる。

人の命は借物だそうだが、体調の変化を感じながら、本当に一定期間の借物だと、寒さに向かいながらわが身を思うこの頃である。