2011.01.23
シンプルな食
佐藤賢太郎

ヴェジタリアンなんて特別な国の特別な人びとと思っていました。私は体調の変化によって、食生活は一変し、一ヶ月近く玄米菜食のヴェジタリアンになりました。日を追うごとに厳格になってきています。肉は勿論魚も食べない、加糖の多い果物もとらない食生活です。酒もほとんど飲まない毎日です。

 アイスクリームや肉や魚、乳製品が好きであった私がそれらを一切口にしない日が続いています。今日は小豆かぼちゃを食べました。小豆、かぼちゃこれは砂糖で甘みをつけ食するのが普通です。しかしここにも砂糖は一切入っていません。皆さんは食べたことありますか。私はあんなにたくさん食べたミカンやリンゴ、キウイもほとんど口にしません。まるで正反対の食になりました。異国のような生活です。

 それでは人生の楽しみがないのではないかといわれそうです。酒を飲めない人生なんか生きる楽しみがないという方もいます。しかし、私は今のところストレスがありません。ただ作り手の家内は以前にまして料理の創造性を求められています。ちなみに、生まれてはじめてたくさんのきのこや大豆、わかめ、豆腐にんじん、ひじき、納豆、かぼちゃ、大根、ジャガイモなどなど食べています。

 私はもともと濃い味が好きだったのですが、今は反対に全て薄味です。薄味になれることで野菜に敏感になるのでしょうか、野菜に甘み味があることに気付きませんでした。ものすごくシンプルな食になり、草食動物のようかもしれません。私が望んでそうなったのではなく、天が私に与えた宿命と思って喜んでいます。

 太陽が台地に光を与え植物を育てる、その植物を私が体内に入れる。まさに循環なのでしょう。農薬の多い野菜を体内に入れたらどうなるでしょうか。すごくシンプルで分かりやすい話です。果たして私の体はどのように変化するか未だわかりませんが、全快することを念じながら実践し続けます。