2010.03.10
春のたより1
佐藤賢太郎

今年は例年になく雪の多い年で、石夢工房に作った天然醸造の味噌を保存している小屋も変形してしまった。
   
   会員の方はすでに試食していただいて実証済みですが、添加物を一切使用しないこの手づくり味噌は大変美味しいと人気があります。
   中には、3年前の新聞記事をご覧になり、その味噌がほしいのですがという方もいるほどです。

さて、この味噌を使って春の息吹を感じる季節となりました。
   先日、母は近所の方から雪の下から芽を出したばかりの「ふき」をいただきました。
   
   埼玉でも「ふき」は既に出ていますが、雪の下から芽を出す「ふき」はその味が格段に違います。雪国は都合の悪いことばかりではありません。厳しい土地に住む者に、天がプレゼントを下さるのでしょう。

この「ふき」で、味噌汁とふき味噌を家内に作ってもらい朝食ができました。黒米、玄米混ぜのご飯に、このふき味噌をつけて食べると、ほろ苦さと甘さが口の中に広がります。そして、豆腐入りの味噌汁に「ふき」を入れると、何とも言えないほろ苦さが広がります。
  
    なんだか健康になりそうです。自然の息吹、自然の恵みが体の中に入るようです。冬眠から覚める熊たちもこのような植物を食べ、今年に向けて活動する体を作るのでしょう。
      
   人間もやはり、このような食べ物を摂ることが大切だと思います。これも豊かな生き方の一つではないでしょうか。