2008.06.14
お助けマンを応援

いつも、助けてもらっている地元お助けマンFさんから、製材する杉を運搬するためにトラックを貸して欲しいという申し出がった。お貸しするのは問題ないが、製材する杉の木は、それなりに大きいはずである。木を切るベテランのKさんと一緒とはいえ、果たして、ユニックなどの機材もなく積み込めるのかどうか気になっていた。

早速、佐藤さんから、帰る準備もあると思うが、手伝ってもらえないだろうかという話があった。すぐに、現場へ向かう。Fさんも、人手まで貸して欲しいとは言えなかったのであろう。さすがの二人もしばし、考え込んでいるところであった。ロープと滑車を使って、トラックで引き出し、トラックのリフトに乗せて持ち上げるということになったが、簡単ではない。場面場面で智恵を出し合う。

非力とはいえ、毎日汗を流していると状況は違っても、気付をいただき智恵を出せるものである。二人がこんな素人の私の意見も取り入れてくれることが不思議ではあったが、力を合わせるとはこんなことなのだろう。佐藤さんのお父さんが残してくれた鳶口を持って行ったが、これも大いに役に立ってくれた。

一息入れたとき、当然、今より性能の落ちるトラックに規定の何倍もの材木を積んだ昔の話をしてくれた。そのまた昔は馬ゾリで木材を引っ張り出していた。子供の頃、九州の地で見たその光景を思い出す。

何はともあれ、異口同音に「二人ではとても終わらなかった」と感謝されたことがうれしかった。精一杯踏ん張ったことで傷めていた右膝の傷みは少し増したが、曲りなりにも役に立ち、日ごろの恩返しができたことで、喜びは一入であった。

昔と条件は変わったとはいえ、今後も、こうしてご近所の底力で助け合うことができれば本望である。(御沓一敏)