2007.10.09
3連休の翌日

里山アート展作品作りなどで、いろいろな人たちが通り過ぎて行った3連休も終わり、和彩館は定休日だが、環境整備の作業は続く。

水原(新潟県)のKさんが提供してくれた可なり老朽化した木小屋もふくろう会員の小板橋さんが新品の屋根に葺き替えてくれ、大塚さんが鉄骨の一部溶接をしたところで、Sさんから分厚い網ガラスが持ち込まれた。
窓が欲しいということになり、急遽、那須から駆けつけてくれた我らが棟梁大野さんが雨の中、見事に日帰作業で仕上げて行った。

筆者は、ゴチャゴチャに積まれた内部の荷物整理をする。余りきれいにすると、石夢工房の宿泊所で溢れた人はここに泊まってくださいと言われかねないので、その一歩手前で止めることにする。

隣では、佐藤家の愛犬メス犬のリキが身体を洗ってもらっている。女性であればシャンプーは喜ぶはずなのだがリキは大の苦手らしく隙あらば逃げ出そうともがいている。

下屋の軒下に置かれた大木にキノコが大量に生えているのを佐藤さんが見つけた。
物知りのお助けマンFさんにチェックしてもらうと間違いなくヒラタケだという。これで、笑い狂うことも、入院することもなく、安心していただけそうである。

午後、佐藤さんは国道459号の側面に絵を描くための場所の下地塗りと本業へ。マキ子さんと筆者は山へ栗拾いに向かう。
恥ずかしながら、滔滔亭横の栗をサンダルを履いた状態で気軽に拾うことしかイメージしていなかった筆者は、現場について藪の中の栗を拾うことに直面して唖然とする。また、ここでも草刈からはじまる。
苦労の割りに殆ど収穫はない。そのことを母屋にいるお母さんに報告すると、カクチュウ(佐藤家の屋号)の栗の木は他にもあるとのこと。
腹のムシの収まらない2人は、半ば強引に押し込むような形でお母さんに車に乗ってもらい、道先案内をお願いする。
時期が遅かったため、虫やリスなどに食べられた後ではあったが、それなりの収穫はあった。
自然のものをいただくのはありがたいことではあるが、食べるのは一瞬で、口に入るまでの道のりは実に長い。

再び、石夢工房に戻る。最初に作った建物の裏側に雪落し用のトタンを張る作業を佐藤さんと行う。
ご存知のとおり、分厚くて長い中古のトタンは扱いが厄介だが何とか張り終える。
被いが崖っぷちギリギリまできたため、雪は間違いなく滑り落ちるはずだが、今までどおりここを通り抜けようとすると、人間も同じ運命に合うので絶対に止めていただきたい。

下屋の屋根の補修用に使う分を残して、トタンを使い切った頃、秋の陽はとっぷりと暮れていた。(御沓一敏)