2007.06. 28
勇姿で再び

ふくろう会会員にとっては、11年前に建設した悠悠亭の屋根の修復が今年の建設作業の優先課題であること。ルーフィングの下地張りまでの経過については「厳しさと優しさに感動」のところでお知らせしたとおりである。

その後、ふくろう会会員の小板橋さんが小学校6年生の息子さん、職人さん6人と一緒に見えて、一気に仕上げてくれた。
下地にしても真平らではないものをここまで持ってくるのは、大変であっただろうと素人目にも推測できる。さすがにプロの仕事は違うとしか言いようのない実に、みごとなものである。
小板橋さん、智くん、職人さんありがとうございます。この場を借りて改めてお礼申しあげます。

佐藤さんと我らが棟梁大野さんが連絡を取りあい、足場の丸太を外すことになった。担当は筆者一人である。組み立てるよりは楽とはいえ、外す順序を間違えれば自分の足元が危ない。建設作業に参加してくれたメンバーの顔を思い浮かべながら慎重に作業を進める。

足場の丸太材の片付けは体験学習でもご紹介したとおり。佐藤さんの友人Tさんと埼玉県のT高校の生徒さんたちの協力できれいになった。
以前の、杉の皮の屋根が自然に溶け込む柔らかな女性像とすれば、シャープな線を描きだす近代的な屋根はまさに男の勇姿といった雰囲気を醸し出す。

さらに、雨除けのために窓の開口部分を狭める作業を佐藤さんの従兄弟のSさんと行う。
下から丸太を積み上げるのは比較的に簡単だが、上の部分を下ろしてくるのは足場がないだけに難しい。
苦労の割には出来映えは今ひとつである。大野さんの「何だ、こりゃ!」という声が聞こえて来そうである。

それでも、悠悠亭のロケーションがすばらしいので、ハイビジョンテレビの横長画面を観ているような錯覚に陥る。これで9月17日の「フルトート・古代笛と石彫コンサート」の会場としての準備は万端整った。
また、現ふくろう会の皆さんがお見えになる間、悠悠亭の屋根は安泰であろう。(御沓一敏)