2012.06.13
究極の田んぼ2
佐藤賢太郎

   耕さず肥料も農薬も使わない農業を提唱する岩澤信夫さんの本を読んで、私もできればそのようにしたいと思う。が、それはなかなか難しい。

ともかく、小さい田圃でやってみることにした。冬でも田んぼに水を張って糸ミミズを育て、肥料を使わず雑草を抑えるということです。冬期湛水はどこの田んぼでもできるわけではない。それは、山の水が注ぐところでないとできないようです。稲刈りが終わると田んぼを干すのが常識のようになっている。水を常時入れておくと、どんな風になるか楽しみである。その田んぼに、生物はどれだけ棲んでくれるだろうか。浅い池のようになるかもしれない。

さて、岩澤さんは都会の人を呼び込む米つくりについて「生きものがいない田んぼには都会の人たちも来ないので、生きものが一杯いる田んぼをつくるのです。都会の人が求めている条件を満たせばコメは売れますし、彼らは村や集落に足を運ぶのです。」とこのように言っています。

過疎の田舎の田んぼは収入にもならず、魅力のない田舎から都会にどんどん人は流れて歯止めがかからない今日です。しかし、私は魅力ある田んぼを作ることが楽しみです。

ただ米を作るだけでなく、そこを有効に生かすことは他にもたくさんあるはずです。それを創造して積み上げてゆくことが楽しいのです。それは作品なのかもしない。最近、コスモ夢舞台の田んぼを歩く人を見かけるようになった。そして、子供たちが楽しそうに田んぼの石畳を走っている光景はとても嬉しく素晴らしい。

   完成したころには、もっと多くの人々がここを訪れてくるだろう。