2007.7.15
アートは地域おこしになるか

私の住む隣の町に西会津国際芸術村を設立した。町が年間の予算を組んで外国のアーチストを招待して彼らが芸術活動をして町おこしをしている。私は素晴らしい事だと思える。
    こうしたなかで火の車の町予算のなかで芸術に村には予算を使うのは無駄使いだと反対する議員もいるだろう。一体そんなの何なるのか、もっと必要なところに使うべきと言う事だろう。それも一理ある。それに芸術村を立ち上げたとしてもNHK観光客が大河ドラマのように押し寄せてくるわけでない。
   アートで地域おこしはあちこちで行っている、新潟県の何億も掛け3年に一度大地の芸術祭も行っている。賛否両論ある様だがそれぞれの意見はあるだろう。

ところでわがコスモ夢舞台は里山アート展を開催したが、初め自ら資金を出し、仲間にも参加費を払っていただきスタートした。自然の素晴らしさの再認識とアートを楽しむ、人の交流で地域再生を目指している。
   2回目から新潟日報から支援を頂き、3回目の里山アート展から県文化財団から資金面で応援をいただくようになった。今年は国の日本芸術振興会の理解もいただいた。またNGOのEUジャパンから心強い精神的応援もいただくこととなった。時間がかかるが一歩一歩理解していただくようになった事はありがたいことである。しかし続けるための努力は大変なものだと実感する。

母のように、サルが出て困ったと毎年同じことを言っているだけでは地域再生にはならない。過疎で困った地域に何ができるのか、その一つに私はコスモ夢舞台を提案し仲間の力を借りながら、夢を実行している。
    自然、アート、歴史、教育、農業それを肌で感じる空間とする。まさに地域おこしである。これを考えるのがアート力であると思う。つまり創造力である。あるものを生かして価値を見出してゆくのである。新鮮にものを見る力、おきかえる力それがアート力だとも思う。
   人は一つの事はできるが関連してその応用力となると難しい。新しいのを生み出すということは温故知新と言うようにそれは大切であるが、今までのものを捨てるという勇気も必用である。

アートは形あるものを鑑賞し心を癒すそれだけの存在で無い。もっと大きな変革させるチカラがあるものだと私は言いたい。ただ自己満足だけのアートでも満足しない。社会に影響力を与えるまでになりたいものだ。ただ時間がかかる。その道を歩んでゆくのだが、この話が通じる方がいることが私の励みとなる。(佐藤賢太郎)