2017.10.06
小学生の眼
佐藤賢太郎 

本日10月4日、日出谷小学校全校生徒14名が先生と共に里山アート展の見学に見えました。

私は、どの作品が一番印象的であったか聞くことを楽しみの一番にしていました。そして彼らが目を輝かし、興味ある作品を見る姿を楽しみにしていました。

開会式の後、学年別に生徒は作品を見てまわりました。高学年の生徒は他の人の作品を見ようと言いました。

結果、利害も忖度もない無色透明な小学生の評論家の目に留まったのは、煙突の「ドラゴン」が4名、トタンの「オーロラ」3名、障害者制作のペットボトルの作品3名、ピアノ2名、自転車の発電による「秋の蛍」2名内訳先生1名、「母」2名先生、風景の「The waterside」1名先生、ドームと「守衛」1名、障害者写真の「仲間」先生1名、自転車の青春時代1名先生などでした。ここには先生方の数も入っています。

彼らはあるもので作品にする楽しさ、煙突やトタンやあるいはカラフルな色使いに興味をもちました。皆さまは、この結果を見てどう思われたでしょうか。 

その前に生徒の制作した作品に、私の意見を言わせていただくと、キットのように決まったものではなく、私の仕事場にある素材を使い、自分たちが考えて作る素晴らしさです。私は「スプレーを使い、ホッペに赤色を付けるととても良くなるよ」とアドバイスをしました。やってみて、その効果が解ったようでした。

かの松下幸之助は、出荷する前の電球を磨くだけの作業をしている従業員に「あんたは電球を磨いているのやないで、子供たちの夢を磨いているのや。子供たちの笑い声が聞こえんか」と言ったそうです。私はこの松下幸之助の言葉にある「子供たちの夢を磨いている」がとっても感動的でした。私も子供の目線で里山アート展を組み立てているようです。

 公募展やその他グループ展に出品し競い合うばかりが価値あるとは限りません。私は思います。里山アート展の「どこに価値があるの?」とか「それが本当に価値なの?」それは既成概念にとらわれていないかと思います。ある素材を作品にする、また自然を生かす創意工夫は閃きがこの里山アート展あります。それは生きることを考える力、そのものに繋がります。価値があると私は思います。 

トタンを使って「オーロラ」となづけられた作品に関わった方はどう思われますか。オーロラというネーミングにも人気がありましたよ。会員の参加した中には半信半疑の方もいるとおもいます。あるいは、初めはやらされていると思った方もいるかと思います。

大人の価値観です。そして自然の素晴らしさを生かして作品評価でした。それはたったひとつのアルミ枠を水辺に置いただけで、素晴らし作品になるんですね」こう言った先生もいました。私は嬉しかった。