2011.04.01
里山アート展の成果上がる
佐藤賢太郎

ある財団から昨年に続き、里山アート展の今年度の助成内定を頂いた。とてもうれしいことであった。ここまでに至る道のりは8年と長かった。

聞けば、その財団の選考委員からコスモ夢舞台冊子Vol.3をご覧になり高い評価をいただいたようである。里山アート展は有名な作家を集めたわけでもなく、アートには疎遠な地域で、しかもスポンサーもなく継続してきただけに嬉しい。

里山アート展は人手がなく、私が全てプロデュースして仲間が作家になるところから立ち上げる地味なスタートであった。このスタート時には、どこからの助成金もなかった。その後調べてゆくうちに、そのような制度があることを知り、申請することになった。ごく少ない助成金を創意と工夫であらゆるものに生かしてつないできた。

 裏方として会員が懸命に事務方をこなしてくださった。グランドデザインを私が描き、事務は仲間の2人の方にしていただき、会場設営の労働作業は仲間がサポートをしてくださった。今では、ようやく村の方の応援もいただけるようになった。

 マスコミや作家の対応にも追われた。それは私にとってぎりぎりの努力であり、生き様でもあった。いろいろな方に参加していただいたが、私の体力の限界もあり、夜は10時に休む、自然の法則にあわせた生き方にしてもらうことなどなど、今年からは私に合わせていただける作家のみとしたい。実行委員長としての勝手なお願いでもある。

 今年は「循環、再生、創造」をテーマーにしていることでもあり、テーマーと生活自体が合うようにしたいと考えている。

 話は戻りますが、力を合わせてここまでたどり着いたことに感謝して、事務方にお礼の言葉を述べました。生き方を理解していただければこそ仲間も動き、そして財団からも賞賛していただけたのだと思います。

日本は大震災で新しい生き方を見出さなければなりません。そんな時、こうした嬉しい連絡をいただきました。高い理想を抱きながら、助け合い、支えあい、あるものを生かし、工夫をする。今、里山アート展のようなあり方が、見直される時であるように思います。