2012.08.19
新潟大学生訪問
佐藤賢太郎

8月18日先生2名を含めて、新潟大学生男子5名と女子4名合計11名が里山アート展の作品制作に豊実にやってきた。このグループは新潟大学ではWホームと称し、学生同士学科を超え相互の交流、地域との連携や社会勉強を目的として作られたようです。Wホームの中にGホームというグループがあり、コスモ夢舞台と3年前から付き合いが始まった。

私は学生時代にそのような経験はなかったので、学外地域の人々との交流体験は有意義なものであると思っている。このグループに参加することは義務でも、単位にも関係なく、あくまでも自主参加であるが、総じて教育学部の生徒の参加が多いそうです。将来を見込んで社会経験として役に立つと、前向きな学生たちが参加するそうです。

このGホームの学生とは昨年暮れ学生主体の成果報告会があり、私は初めて会員の小宮さんとともに参加し、コスモ夢舞台や私個人の生き方について学生と話す機会を得た。

Gホームの遠藤君が冬に体験として一人で来られたが、Gホームの学生たちとはそのとき以来の出会いになった。

夕刻、和彩館に着いたので明日の制作素材を見ていただこうと石夢工房まで歩きながら里山アート展の意義などを話した。

食事は、いうまでもなく玄米である。私は玄米の栄養価について話したりした。一杯飲み後に食べるのかと思ったら、乾杯の後すぐにご飯となり、家内は慌てた。なぜならご飯をそれほど食べないと踏んでいたからである。ご飯が足りないようであった。

和やかに夕食も済んで、彼らは夜遅くまで何を作るか話し合っていたようである。結局、杉丸太を使って9個の文字を彫ることになったようです。

翌日犬の散歩をしながら田んぼ夢舞台の説明をした。さて本番の制作です。テェーンソーを使ったことのない学生ばかりで、エンジンをかけるのに四苦八苦した様子である。彼らは自分たちの専門分野ではないが、一応大学生の作った造形と見られるので責任もありますと前日話していた。さて、どんなふうになるのかと思って見守っていた。一回目にしては、和をもって制作した姿が見られ田んぼもにぎやかになるであろうと感じた。

それより大切なことは、彼らが里山アート展に参加したことによって、彼らが主体的に制作や里山アート展に関心をもったことだろう。彼らは楽しそうに、それなりに頑張っていたようである。多くのグループホームでは祭りなどには参加しても、自分たちの活動を残すことはなかった。この里山アート展に積極的に参加する意義をそこに見出したのではなかろうか。もちろんそこには、学生同士でつくる制作の楽しさがあるに違いない。

作品を作ることはそう簡単ではないが、地域に溶け込むという機会に挑戦することはとても良いことである。こうした機会を通して学生や先生、職員と意志の疎通が深まってきた感じがする。総じて学生はまじめであり、学内では優秀なのだろう。

才能とは何か、知識だけでは教員としてむかないなどと、人生の先輩として私は辛口のことも少し述べている。こんな話を聞く耳を学生たちが持っているのは、やはり優秀なのだろう。

これまで中学生、高校生が泊まることは多かったが大学生はめったになかった。日本の未来を背負う若者たちと話す機会をいただけることはありがたいことである。