2013.10.17
里山アート展シンポジウム
佐藤賢太郎

 10月12日午後4時、全員和彩館に集まり里山アート展シンポジウムを開始した。

司会進行は私が致しました。シンポジウム開会に先立ち、まず下越酒造佐藤俊一社長をご紹介しました。社長はいつも応援してくださっていますが、肩書ある地元名士の方がどうして私たちと一緒に汗を流し、草刈りなど地味な影の仕事をしてくださるのでしょう。 
最後に「本日、社長がおいでになっています。どうぞ社長にサインをしていただき、このお酒を土産にしてください」と申しました。

 ついでフランス在住のダンサー間宮さんの紹介で、間宮さんがどうしてここにお出でになったのか、お話し下さいと申しました。フランスのカマルグで私と出会い、里山アート展オープニングの話をしましたところ印象に残り、お出でくださいました。そしてヨークさんの自己紹介。最後は古木修治さんご自身の自己紹介でした。

古木修治さんに推薦いただいたギリシャの「パトラス石彫シンポジウム」から始まり、古木さんとの出会いが私の人生に変化と豊かさをもたらしてくれました。今日お出で下さった間宮さんとの出会いも、原点はここにあります。

 さて、本番のシンポジウムはお出でいただいた出品作家の作品について映像を見ながら、どの様な心境で制作に至ったのかを話していただいた。皆さんそれぞれ、意気揚々と話していた。最後に吉田冨久一さんとの対談を企画しました。企画したその理由は、「ウルスの泉」という社会芸術なる本の中で「コスモ夢舞台の展望」を読んで、我われの活動を正確にとらえられていて、心響くものがあったからです。そこで私は、吉田さんと対談することに決めました。

中には、吉田さんは純粋に我が芸術論を主張しすぎるためか、彼を苦手という作家もいる。しかし私は、その吉田冨久一さんを選ぶことにした。ただし対談が終わるまで、吉田冨久一さんだけは酒を口にしないことを、私は要求した。それができないなら、対談しませんと彼に言い切った。熱弁をふるって話は進みました。結局その間、誰もが食事やお酒を口にしませんでした。このシンポジウムのお陰か、その後の懇親会は話が進みとても有意義であった。いつの間にか古木修治さんが見当たらない。忙しい立場の方であり次の予定が入っていたのでしょう。

桐山士郎さんの熱意に応えようと、酒を飲まない私は会津若松駅まで車を飛ばし彼を迎えに行った。和彩館に戻ると、皆さんにこやかに話が進んでいたようでした。