2011.10.26
突然の訪問
佐藤賢太郎

早朝の6時30分、玄関で「おはようございます」という声が聞こえた。誰かと思ったら、なんと会員のKさんであった。

「どうやって、ここまで来られたのですか?」と聞きますと、「東京駅発の夜行バスで会津若松まできて、一番列車で豊実に到着した」そうです。15日の里山アート展のオープニングイベントに参加できなかったので、何とか里山アート展を見たいとの思いでやってきたとのことであった。

それにしても、忙しい身のKさんの行動は誰もが頭を下げる、人望のある方です。私にとっては、そういう方と人間関係を持てることが財産です。あれもこれもと中途半端な気持ちでは本物の出会いも少なく、やはり中途半端な人間関係に終わってしまうだろうと思う。

ガンになったことで、今までより真剣に命の限り前進あるのみと思えるようになったことはありがたいことです。

小雨降る中、里山アート展の会場で写真を撮り続けるKさんに、私は来年の展望を話しながら行動をともにしました。

そして時間があったので、今年の里山アート展の冊子の制作についても、その構成を相談することができました。

今年の冊子は、第8回里山アート展に的を絞ることにしました。誌面を最大限に生かして、ここに集まる皆さんが全員登場する楽しい構成なります。「いつかではなく、できることは今やる」そんな心境です。

Kさんは、日帰りで戻られるというスケジュールでした。私はせめてもと思い、会津若松までお送りしました。Kさんに限らず、このようなありがたい友人に囲まれて、私は夢を実現しております。

思えば、充実した15年の歳月であります。