009.10.18
里山アート展見学風景1
佐藤賢太郎

今年の里山アート展は団体での見学者が例年になく多い。また、見学者も楽しみながら観ていますとの感想も聞かれる。

毎年訪れていますと言う方もいるが新聞で知ったと言う方が圧倒的に多いようだ。新聞のもつ大きさを感じると同時に、小規模ながらも一ヶ月間のアート展は人を集める力があることもあると実感している。
   アート展会場には、今日も新聞で知ったと言う若い家族が訪れていた。彼らは間地紀以子さんの日出谷っ子タワーを楽しんでいた。和彩館からカギを借りてタワーに入り、子供たちは窓から顔を出して喜んでいたのが印象的であった。この光景を間地紀以子さんが見たらきっと喜び、制作された苦労も報われるだろう。

坂の上から里山アート展を見ると、やはり日出谷っ子タワーの存在が大きいと正直感じてしまう。今回は日出谷っ子タワーが中心になっているのかな。制作風景でも建設作業のことを書いたが、倒れない為の準備は大変だった。それはもちろん外からは見えない、何でもそうなのだろうが、やはり苦労したものはそこに結果が現れるのだろう。                         

しかし他の作品があってこその存在であるとも私は思う。今年もインスタレーションから石彫と、いろいろな分野から出品されている。そして、楽しんでいただく里山アート展の中心に、地元の日出谷小学校児童が制作参加した「日出っ子タワー」があった。