2011.04.04
食の奥深さを感じる
佐藤賢太郎

以下の文章は、久司道夫さんの文章から感じたところを一部抜粋したものです。

人間の発生

私たちの地球は40億年前ガス状の雲であった。宇宙は一つの状態にとどまることなく常に変化している。銀河系を初めとして、宇宙の全現象はスパイラルして生まれ、消えてゆく。

「宇宙の秩序を知らずして生命や真実を語ることはできない。人間のあり方、生き方について、この秩序を理解しなければ健康や自由や幸福も達成できない」。秩序の一つに「全てのものは変化する」とある。そして無限宇宙の変化の法則の一つに「全てのものの中心部は陽であり、表面は陰である」とある。

天体が人間に及ぼす影響

人間の構造は天体的な環境を反映している。人間の身体、器官、機能は太陽、月、ほかの惑星の動きによる影響だけでなく、星座や銀河系の動きを反映し、またそれらと一致している。それらの運動がなかったら、人間は存在しないし、身体も今の形になっていなかっただろう。

地球に向かってくる天体の力と地球から出てゆく拡散力を古代の人々は天の力、地の力と呼んだ。人間の場合、天の力は頭頂、頭髪の渦巻きから入り下部に進む。地の力は生殖器から入り上部に進む。この間に5箇所、合計7箇所の充電部があり古代インド人はこれをチャクラとよんでいた。その一つ脳の最深部つまり中脳の部分、ここで充電された力は数百万の脳細胞に分配される。

人間はなんでも食べることができる

地球上の動物界で最後の、そして最新の進化種である人間は、それ以前に現れたほとんどの動物種の資質をとり入れている。つまり人間はあらゆる進化段階の動物を食べ物として摂取している。ある種の食べ物をたべると血液はそれに順ずるものとなり、食べ物を変えるとその質が変わってくる。血液の質が変化すれば、おのずと脳や神経系統、身体全体の細胞の質が変わってくる。この変化は肉体的、精神的機能を一変させ、あらゆる行動や表現に影響を与える。肉体的行動や習慣や感覚、情緒反応、知的判断、社会的意識、人生についての考えなども、その人の食べ物によって日ごと変化している。

健康、知恵、自由、幸福と言った肉体的、精神的、社会的安寧を得る秘訣は毎日の食卓に並ぶ料理にあるといってよい。人間はなんでも食べることができるが、その食べ物には一定の秩序が保たれていなければならない。  

ここに人間が進展するか、衰退するかの別れ道が厳然として存在する。