2009.06.08
2009体験学習1
佐藤賢太郎

   今までいろんな生徒の受け入れを経験してまいりましたが、今年の体験学習は今のところ素直な生徒が多いように感じます。と言ってもおとなしくて気力がない、というのではなく動きもそれなりによい。正直こんな素直な生徒と接すると受け容れもとても楽である。すると相互にいいものをかもし出し引き出してくれる。

   そんななかのある中学校の生徒たち食事の後、自由時間の外出を夜9時までとした。石夢工房でかがり火を焚くことを許可したので彼らは夢中で火を焚いていた。2班に分かれてそれぞれ競いながら火を焚いていた。
   
   太古から火は人間を夢中にさせるのだろうか。性格によって黙って運ぶ生徒、こっちの方が燃えていると大声を出すもの。さまざまであるが、音楽の好きな一人の生徒は貸したオカリナを吹いていた。私もアフリカの民族楽器ジャンベで音を出した。演奏でもなんでもなく唯それぞれが音を出し楽しむひと時であった。かがり火は時間を忘れて焚き続けられていた。都会に住んでいてはこんなに、ぼんぼん火を燃やすこともできないだろう。