2008.09.27~30
体験学習・大きな声で 

東京から4人の男子中学生が27日夕方、和彩館に到着した。素直そうな感じは良いのだが、とにかく静かで声が小さい。この子たちに限らず今の生徒に見られる共通の現象である。これは、個を大切にということが強調されすぎて、他人と関わる必要性を感じなくなった結果の表れではないかと思う。

 先生方はその点を意識されたのだろうか。班の編成もクラスの枠を超えて行ったというが、この試みは良いことだと思った。

 佐藤さんからは、3日間、他人から指示されて動くのではなく、自分から行動するよう心がけて見なさいという話があった。筆者からは一つで良いから目標を持とうという提案をした。全員が「大きな声でハイの返事ができるように努力する」とうことになった。

 コスモ夢舞台にはいろいろな職業や趣味を持った大人が訪れるが、皆さん共通して、目標に掲げたことの大切さをそれぞれの立場から子どもたちに説いてくださった。

 体験メニューは、風呂焚き、風呂掃除、蜂の巣取り、草刈、竹取、竹割り、シートカバーはずし、木の枝運びと燃しかた、木材運び、作品運搬・設置と多彩であった。彼らなりに一所懸命取り組んでいたし、相当に疲れたはずである。これからおそらく経験することもないであろうここでの体験が彼らの人生の中で何らかの思い出となり、役立てば幸いである。

 自己採点の結果は10点満点で6、7点という答えであった。届かなかった分は宿題として頑張るように伝えた。

  これで今年の中学、高校生の体験学習は全ての日程を終了した。関係者の皆さん、本当にご苦労様でした。(御沓一敏)